普通の人の投資と読書@シンガポール

普通の人(@シンガポール)が投資と読書を気ままに綴る

普通の人の投資の王道 虎の巻27 脇道 EPS、PER

軽い話題の第2弾です。

 

本質投資の際に触れたバリュー投資やグロース投資で出てきた指標について、軽ーく触れたいと思います。下記の基本の4つです。

  1. EPS(Earnings Per Share);1株当たりの当期純利益
  2. PER(Price / Earning Ratio);株価収益率
  3. PBR  (Price / Book Ratio);株価純資産倍率 
  4. β      (ベータ)
  5. ROE(Returen on equity);自己資本利益率

 

指標は覚えにくい、、、

大学のころよく思っていました。投資の指標って覚えにくい(笑

 

EPS、PER、あれ、あとBPRだっけ。PERだっけ。EORだっけ。。。

 

 そもそも、このPER=株価収益率ってなんだ?みたいな。高いといいのか、低いといいのかなんだっけっとバカ丸出しで混乱して、よくググって調べていました。

 

英語で考える、意味を考えると、覚えなくても自然にわかる

ある時、ふっと神が下りてきて、指標が自然に分かり、使えるようになりました(嘘

 

ある時、気づきました。あ、この指標は英語だから英語で考えればいいんだっと。

 

EPSは「一株当たりの当期純利益」と考えてもよく分かりません、且、頭に入りません。EPSは、「Earnings Per Share」です。意訳すると「利益@1株」で、「1株でいくら稼いだか」です。

 

このEPSの意味が分かりますか?

  

EPSは、「会社の総利益を世の中にある株式数」で割ります。そうすると「1株でいくら稼ぐか」が出てきます。この意味は、「1株の価値を稼げる利益」で普遍的に比べようとしています。

 

株の発行数が多かろうが、少なかろうが、会社の規模が大きく利益が大きかろうが、小さかろうが、「1株でいくら稼げますか?」は共通の物差しになりえます。

 

1株で稼ぐ金額が大きければ大きいほど、その株の価値は高いことになります。

株の価値は中長期で「稼げる利益」によって決まります。つまり、今の株価をじとーと眺めるよりも、EPSの方が簡単にフェアにApple to Appleで株を比べることができるのです。

  

じゃ、PERとは?

PER;株価収益率です。株価収益率という日本語は忘れてください。

 

Price / Earnings Ratio」です。意訳すると「価格/利益」で「1ドル(円)の利益を得るのにいくら払いますか?」です。

    

うん?「1ドル(円)の利益を得るのにいくら払いますか?」って何と思ったかと。段階を踏んで話します。

 

Priceは、ずばり「1株の株価」です。

Earningsは「1株の利益です(そうEPS)」です。で、そのRatio「割合」です。

 ⇒「1株の株価」/「1株の利益」=Price / Earnings Ratio

 

今の1株価を、1株の利益で割ると何になるか?

「1ドル(利益)あたりの株価」です。「今期の利益@一株に、いまみんないくら支払っているか@一株」ってことです。

 

仮に、すべての利益が配当であなたの元に帰ってくるとすると、「何年後にあなたの投資はチャラパーになりますか?」という問いになります。

 

具体的に説明します。

 

 株式会社A

 >株式発行数:10株

 >株価@1株:1000円

 >今期の利益:50円

 

指標を計算すると下記です。

 >EPS;利益50円÷株数10=50円(1株当たりの利益)

 >PER;一株の株価1000円÷一株の利益50円=20倍(1利益あたり20円価格)

 

EPSの意味は、この株式会社Aは1株で50円稼げます!

PERの意味は、この株式会社Aが1円稼ぐのに、市場でみんな20円払っています(20倍)。で、もう少し見方を変えると、 この株式会社Aが利益が毎年同じで、利益をすべて株主へ還元(配当)すると、この株を20年間持っているとペイします(配当50円×20年=今の株価1000円)。

 

なので、PERが高ければ高いほど、チャラパーになるまでの年数がながい。株価が比較的割高(みんな今後に期待している)。逆であれば割安です。

 

という事で、PERを見ると1(ドル/円)利益に対してどれだけのお値段支払うか、つまりは今の1株価の何倍の価格を、その株の価値として考えているかをが分かるのです。わかりやすく言えば、「(利益が全部還元されて)何年後にペイするか?」がPER○○倍と表示されています。

 

 だいぶ長くなったので、残りの指標は次回!