普通の人の投資の王道 虎の巻14 実践② 逆張り
実践編②の逆張りの第2回目です。
前回が、普通の人の投資としてなぜ順張りが難しいかでした。
今回は、普通の人の投資としてなぜ逆張りが良いかを考えます。
前回のまとめとしては、「普通の人は日々の株価を追うのも大変ですし、波を判断するのも非常に難しい、さらに、波を適切に見極めて素晴らしいタイミングで利益確定で売り抜けなければならないのです。」→これが難しい!ので順張りには普通の人は向いてないということでした。
今回の結論を先に言うと、逆張りは
>株価や価格の波を読む必要はない
>売買のタイミングも一定の価格より上がれば売る、下がれば買うという規則に従う
なので、普通の人の投資に向いています。
まず、しつこいですが、逆張りとは「市場が下落している局面では逆に買い、市場が過熱して値上がりする局面では逆に売るという投資姿勢」です。つまり、市場(大多数の投資家たちと)と逆のことをするのです。
具体的に行きます。再掲ですが、S&P500の15年7月から20年7月の値動きです。
逆張り投資で、この5年間において、
買い時は①16年初、②18年末、③20年3月-4月の3回
売り時は①17年末、②19年末(20年初)③20年6月-7月の3回です。
価格のUp/Downの波を読む必要はなく、価格が10%以変動したタイミングで買うか売ればいいだけです。ざっくりですが、下記の通り10%程度変動があります。
買い;16年初;2100→1800 ;▲14%
18年末;2700→2400 ;▲11%
20年1Q;3300→2300 ;▲30%
売り;17年末;2500→2800 ;+11%
19年末;3000→3300 ;+10%
20年2Q;2500→3000 ;+16%
この変動が2-3か月ぐらいなのか、6か月ぐらいなのかはありますが、適当に1か月に一回ぐらい価格を見れば変動はわかります。毎分、毎日、毎週価格の波を神経をすり減らしてみる必要はありません。
ちなみに、コロナショックのように僅か3週間で30%以上急落するような恐怖に市場が駆られているときは、必ず大ごととしてニュースに出てきますので心配しなくても「あ、○○でいま市場が大混乱だ」と自然に気づきます。これなれば、大チャンス到来で買いに買いまくってください。
株価の原則ですが、値下がりは急落で、値上がりの方がジワジワっとしか上がりません。上がったり下がったりを繰り返しながら値が徐々に上がっていきます。こちらの方が、定点観測をしないと見逃しますので要注意です。どうやって定点観測をするかは今後、実践編②のどこかで紹介します。
まとめると、普通の人の逆張りは10%以上の価格変動があった時に市場とは逆に売り買いする。それだけです。で、急落の危機的事態は普通に生活してれば情報は入ってきますので毎日株価を追う必要なし。1か月にぐらい市場を見ておけば、上昇もつかめますので10%以上の上昇時に売ってしまえばよい。はい、簡単です。
当たり前ですが、10%下がった時に買って、10%上がった時に売っているのでざっくり言えば20%以上は儲けられます!まぁそうすべて上手くいかなくても少なくとも10%以上の儲けが出ます。
こんな簡単でおいしい投資話はないと思ってきてますよね?はい。
ところが、どっこい簡単に見えて、実は逆張りが「簡単にはできない落とし穴」がいっぱいあります。次回はその点にフォーカスします↓ 。では