普通の人の投資と読書@シンガポール

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普通の人の投資の王道 虎の巻20 実践③ グロース投資

「本質投資」を説明するために、前回 「バリュー投資」を話しました。

 

バリュー投資とは、「今の価格が本来あるべき価値より割安である金融商品へ投資するスタイル」です。この「本来あるべき価値」に一定の尺度はなく、ここに個人の見方や意志が大きく影響します。ということで、ポイントは3つ。

 ①「価値」と「価格」の違い

 ②「価値」を見出す方法に絶対はない

 ③「本来あるべき価値」って見方、人、場合によって違う

 

で、今回が「グロース投資」です。早速、日興先生です ↓

https://www.smbcnikko.co.jp/terms/japan/ku/J0323.html

企業の成長性が市場平均よりも高いと期待される銘柄に投資する手法 。PERやPBRの数値は多少高くても、今後の成長性を評価して投資するというスタンス。

 

要は、「本来の価値」を今の利益や資産という物差しで測るのでなく、「成長性」という物差しで測って投資するというスタイルです。よく、「バリュー投資」と「グロース投資」を対立的にとらえることがありますが、この2つは対立ではありません。企業の「本来の価値」をどうやって測るか?という考え方の根本は同じです。この命題へ違う物差しを使って答えを出そうとしているだけです。

 

グロース投資の物差しとしてよく使われるのがPER、PBR、ROE、時価総額(低いと成長余地)、今期や過去3年の売上/利益伸び率です。

 

ここでも価格と価値の関係です。グロース投資は、成長することに重きをおいて「価値」を見出して、価格が妥当かを見極めているのです。

 

個人的にはあまりグロース投資の手法を信じていません。過去の軌跡から成長って読めるのでしょうか。特に上記のような指標で本当に成長を判断することができるのでしょうか。いや、そもそも上記のように指標化が比較的簡単にできるものはすでに市場に価格に織り込まれているのではないでしょうか?

 

一方で、納得しているのは「成長する企業が価値が高い」という点です。中長期的な成長がその企業の価値に直結しているのは間違いないです。「成長する」=「中長期で価値が高い(=つられて価格が高くなる)」というロジックは私は支持します。今後の成長よりも配当や利益からみて今、割安かというバリュー投資の価値判断よりも。

 

最後に、バフェット先生の格言です。

「Price is what you pay. Value is what you get」

 

さすがです。価格と価値の違いの本質をえぐっています。勝手に普通の人の投資の王道的に訳します。

「価格は今あなたが支払うモノにすぎません。価値は将来あなたが得るモノです。今の値段だけでなく、将来の本質の価値が何かをもっと深く考えましょう」

 

さぁ、外堀、内堀を埋めたので次から、本丸の本質投資です。

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