シンガポールの銀行株 ②比較
大分、サボっておりました。すいません。
シンガポールのTop3銀行の株についての第2弾です。前回は基本の情報をまとめました。今回はそれぞれの銀行の比較をしていきたいと思います。
シンガポールの銀行の株価比較
まず、長期レンジでの株価比較です。青;DBS、緑;UOB、紫;OCBC、赤;STIです。
2005年から2020年の株価で言えることは、
1.3行とも市場平均(STI;シンガポール株式指数)を上回っている。
2.リーマン後(2008-2017)にDBSは市場平均を下回っていたが、
3.DBSは18年以降に急上昇。コロナ後も一番反発している。
4.UOBとOCBCは、一貫してほぼ同じ値動きで推移している。
もう少し直近だけに絞った過去5年のチャートは下記です。
DBSがやはり直近ではパフォーマンスが優れているのが一目瞭然です。特に18年以降に市場平均を上回ってからは市況が好調時(20年1Qまで)も、不調時(20年2Q以降)もほぼ独り勝ち状態です。
なぜDBS のパフォーマンスがよいか?
シンプルに言って下記3つの理由です。
1.規模が大きく、業績がよい(利益・利益率が高い)
2.デジタル化に成功しており、今後の成長も期待できる
3.配当も厚く、コロナの影響も比較的すくない
詳しくは下記3つの表をご覧ください
ではDBSを買えばよいのか?
これがなかなか難しいです。DBSが体力があり、利益を出せる筋肉質で、将来的にもデジタル化の中で力ずよく生き残っていきそうに見えます。
ただ、過去の歴史を見ると、2018年以前のDBS株価が優れなかったように必ずしも盤石とはいいがたい側面があります。過去18年間の利益、売上の成長等の比較です。緑が3行で一番優れており、赤が一番劣っているのを示しています。
御覧の通り、長期レンジの過去のデータからはDBSが独り負け状態です。
ということで、DBSを買えばいいかということについては、①そもそもシンガポールの金融業・銀行業がどうなるのか、②なぜDBSが過去負けていたのか(18年以降良くなったか)の2つを深く考える必要があります→コレは次回のテーマです。
では!