普通の人の投資と読書@シンガポール

普通の人(@シンガポール)が投資と読書を気ままに綴る

普通の人の投資の王道 虎の巻13 実践② 逆バリ

実践編②のスターです。

 

そもそも実践編の①は何だったけという方はこちら!

普通の人の投資の王道 虎の巻07 実践① ポートフォリオ - 普通の人の投資と読書@シンガポール

 

 なお、実践編は下記の3三本柱となっています。

 ①分散投資

 ②逆バリ投資 ←今回ここ

 ③本質投資

 

ということで、まず逆バリとは ↓;日興先生です。

https://www.smbcnikko.co.jp/terms/japan/ki/J0321.html

投資手法(スタンス)の一種で、相場の下落局面で買い、上昇局面で売るという投資手法です。株価が適正水準ような、一見、相場の大きな流れに逆らって動くような投資スタンスです。反対に、相場の上昇局面では買い、下落局面では売るという手法を「順張り」といいます。

 

 

分かりやすい用語解説と思います。

例えば、コロナが全世界で急に流行って、そのリスクを織り込んで株を投げうる局面で、「逆に」株を買うスタンスです。又は、日本のバブル時(1987-91)にどんどんマーケットが過熱して株価が上がっていく中で、「逆に」さっさと売る投資姿勢です。

 

普通の人の投資の王道では、積み立て以外の売買では「逆バリ」してください。逆バリがいかにすごいかを説くよりも、逆に「順張り」が難しい投資ということを触れたいと思います。

 

価格が上がっていく中で、どんどん買っていくのが順張りです。これがなぜ難しいか?やったことのない方はマーケットの波に乗って買えばいいだけなので難しくないように感じると思います。が、これがめちゃくちゃ難しいのです。特に普通の人(個人投資家)には。なぜか?

 

それは、マーケットの潮目変化、つまり、いつ下落基調になるかわからないので、「売り抜け」が非常に難しいのです。結果、波を見誤ると、賭けた投資が一気に大損をこきます。

 

具体的にS&P500でお話しします。

2015年7月から2020年7月の略5年間のS&P500の値動きです。

f:id:primereadingbook:20200707213127p:plain

順張り投資をする場合、17年から18年7月までは上がり相場ですので買いに買って18年4Qのさがりっぱなから売りに売って、売り抜ける。その後19年頭からまた上がり相場に乗って買いに買ってコロナショック直前の20年2月に利益をたんまり確保して、一気に売り抜けるのが理想です。更に、コロナの深い谷の20年4月頭以降は再びコロナの影響が分からない中で上がり相場に乗って買って買ってまだ買い続ける覚悟が必要です。

 

で、今後、予期されるコロナ二番底、コロナ第二波をくらって下落する前に、利益確定売りする必要があります。で、この中で小さな波はいくらでもあります。例えば、第二波の懸念が出た6月下旬にいったん下がりましたが、また7月に入って持ち直しています。

 

つまり、波の中にいるときは、どれが大波でどれが小波なのか全く分からないのです。

 

波が終わってみると、「あぁ。これは小波で、あれが大きなトレンドだったのか」と6か月後ぐらいに振り返って初めてわかるものなのです。

 

普通の人は日々の株価を追うのも大変ですし、波を判断するのも非常に難しい、さらに、波を適切に見極めて素晴らしいタイミングで利益確定で売り抜けなければならないのです。

 

ということで、この波を読み切る力が必要な順張りは、比較的プロ/玄人向けです。我々普通の投資家の王道ではないです。

 

逆バリなだけに、今回は逆説的に「順張りは難しい」だから逆バリというロジックで説明しましたが、次回は逆バリの本質から、どうして普通の人の投資の王道は逆バリかを話します↓ 。  ではでは。 

primereadingbook.hatenablog.com