普通の人の投資と読書@シンガポール

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普通の人の投資の王道 虎の巻10 実践①  ほったらかしの買い時・売り時

実践編は最終回です。

  1. 分散投資のポートフォリオ 

  2. 海外と国内の分散            

  3. 投資の指標にすべきインデックス                     

  4. 積み立て購入とほったらかし後の売り時     ←本日はここ

 

ばっちりと分散投資のポートフォリオを組んでインデックス投資信託を購入したら、基本はほったらかしてください。で、いつ積み増して買うか?そしていつ売るか?ということです。

 

ほったらかすのは難しくなく。何もしないでください。本当に何もしないでください!

 

ですので、まず、いつどう積み増すか?から。

時間の分散というお話を以前しましたが、毎月、一定額を積み立て投資してください。給与から1か月に1万円投資へ回せるお金がある場合、株と債券へ5千円づつ振り分けて積み立てて投資してください。もし、毎月10万以上を投資へ回せるのであれば2.5万円づつで、株、債券、リート、MMFへ積み立ててください。積み立て投資は少額からできますが、5千円ぐらいを1つの商品へ月々積み立てて買うのをお勧めします。

積み立てに関しては楽天先生が分かりやすかったです↓

https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/saving/

 

で、あとは3年ぐらい少なくともほったらかしてください。

(東日本大震災、リーマンショック、コロナショックといった危機が来ない限り)

 

んで、3年ぐらいほったらかしておくといつの間にかおそらくお金が増えています(笑

もう少しちゃんと言います。はい。

 

手元に100万円から開始して、まず王道のポートフォリオで25万円づつ購入。

その後3年間、月々1万円の積み立て投資を株式5千円、債券5千円として実施。

<王道中の王道ポートフォリオ>

 ①株式      25万円 + 18万円 = 43万円 ;31.6%

 ②債券      25万円 + 18万円 = 43万円 ;31.6%

 ③不動産・リート 25万円      = 25万円 ;18.3%

 ④現金・MMF  25万円                      = 25万円 ;18.3%

結果、配当/利子なしで、価格変動が一切なければ合計136万円となります。

 

で、実際には何が起きるかというと、おおよそ下記の3通りです。

単純化のために配当/利子は一切無しと仮定します。

<シナリオA 好景気;株式上昇>           資産価格;構成比

 ①株式      25万円 + 18万円 +値上がり7万 = 50万円 ;34.9%

 ②債券      25万円 + 18万円 -値下がり5万= 38万円 ;26.5%

 ③不動産・リート 25万円      +値上がり5万 = 30万円 ;20.9%

 ④現金・MMF  25万円                      +変動なし    = 25万円 ;17.4%

 合計143万円(+7万円;5%の得)

 

<シナリオB 大きな変動なし>

 ①株式      25万円 + 18万円 +値上がり2万 = 45万円 ;32.6%

 ②債券      25万円 + 18万円 -値下がり1万= 42万円 ;30.0%

 ③不動産・リート 25万円      +値上がり1万 = 26万円 ;18.8%

 ④現金・MMF  25万円                      +変動なし    = 25万円 ;18.1%

 合計138万円(+2万円;1%の得)

 

<シナリオC 不景気;株式値下がり>

 ①株式      25万円 + 18万円 -値下がり10万 = 33万円 ;26.4%

 ②債券      25万円 + 18万円 +値上がり 4万 = 47万円 ;37.6%

 ③不動産・リート 25万円      -値下がり  5万 = 20万円 ;16.0%

 ④現金・MMF  25万円                      +変動なし       = 25万円 ;20.0%

 合計125万円(-18万円;13%の損)

 

 で、損してるやんけ!との突っ込みあるかと思います。はい、3年後の時点では損することもあります。5年/10年/20年で得すればいいので慌てないでください。むしろ、シナリオCの方がチャンス到来しています。ここから行きますね。

 

シナリオCとなったあなたは、今が株式とリートの買い時です!

利益の出ている債券を15万円(資産構成比12%)を売ってそのお金で株式とリートを半々ぐらいづつ買ってください。また、現金も今が使うチャンスですので同様に15万円分ぐらいは株式とリート購入へあててください。で、一気に購入するのでなく、3か月ぐらいに分散して合計30万円(債券売る15万円と現金15万円)使ってください。結果、何が起きるかというと、債券の構成比が25%ぐらいに戻り、リートの構成比が30%と戻り、株式の構成比が35%、現金が10%となります。現金の比率が下がりますが、これは危機時に現金を使って安くなった株式を買うという逆バリの攻めのポートフォリオです。次の5年の間に好景気が来ますのでその時に株式を現金や債券に戻せば、大儲けです。

 

シナリオBとなったあなたは、ちょっとだけ株式を売って債券を買い増してください。残念ながらあんまりやることがありません。また次の3年間ぐらい好景気か不景気が来るのを楽しみに待っていてください。なお、現実には配当/利回りがありますので+2万円(1%)より、もう少し儲かります(大体+5万円利回り2.5%)。

 

シナリオAとなったあなたは、喜んでニタニタと株の時価50万円を見ていないでサッサと株式15万円分を売って利益を確定させて、そのお金で債券を買ってください。リートも5万円分も売って現金/MMFへぶちこんでください。株やリートの値が上がっても売って利益を確定させないと、実は一銭も得にはなっていません。ニタニタしている間にリーマンショックのような金融危機がきて50万円の株価が半額の25万円になれば43万円つぎ込んでいましたので18万円の損となります。好景気のうちに儲かった部分は売って利益を確定させてください。どれくらい売るかは市場の読みなどもありますが、機械的に構成比25%に戻すまで売るか、儲かった分(上記のリートの例だと5万円)を売るのをお勧めします。好景気の後には絶対にどこかで不景気が再びやってきます。不景気になる前に必ずリスクオフして債券、現金の比率を高めてください。

 

すいません。最長の2000字越えと長くなりすぎました。

 

次は、もう少し軽い話題です。ではまた!

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