普通の人の投資と読書@シンガポール

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普通の人の投資の王道 虎の巻04 基本概念 Efficient market理論

今日は、投資の基本概念②Efficient market hypothesisです。

 

本質から先にいってしまうと、「株式や債券市場に裏ワザ、裏情報はないので、小細工無用で王道の投資をしましょう」という考え方の支柱となります。

 

いつも通り、野村先生のご解説です。

https://www.nomura.co.jp/terms/japan/ko/A02426.html

 

この説明は、分かりやすいと思います。

「現時点での株式市場には利用可能なすべての新たな情報が直ちに織り込まれており、超過リターンを得ることはできず、株価の予測は不可能であるという」考え

ということです。

 

もう少し噛み砕いていえば、ある会社の新商品とか今期の決算等は公開された時点で広く市場にいきわたるのでその要因は今の株価へ瞬時に反映されるということです。インサイダー取引(一部の人例えば社長だけが内部で持っている情報を基に株を売買して利益をえる)は市場のルール違反で違法行為として捕まります。市場でズルをして儲ける人を罰することで、当局がMarket efficiencyや公平性が担保されるようにしているのです。

 

で、話を戻しますと、株価や債券価格は今わかる範囲ですべての要素が反映されているという前提(考え)に立つと、普通のサラリーマンや学生の投資家が個別株のファンダメンタルズ分析(収益性、安定性、将来性に関する分析)を何時間もかけてやる必要がない!ということになります。いや、もちろん、やってもいいのですが、もっと金融を専門的に学んだ方々がお仕事としてプロの視点でやった結果が市場の価格へ反映されていますのであんまり意味ありません、というか勝てません。また、Market efficiencyの考え方は株価の予測不可能なので無理に計算とかしないで、潔くあきらめましょうという側面もあります。

 

なので、普通の人が投資するのであれば、個別株の選別に血眼になったり、買うタイミングで高い/安いを悩んだりすることよりも、積み立てのインデックス投資でいいんじゃないかぁとなってくるのです。特に投資始めた初期の段階では。

 

あえて言うと確かに一定の時期はEfficient market が必ずしも成り立っていないことはあると思います(あくまで個人的な意見です)。それは、バブル時と危機時です。ともに、人間の心理が株価を動かしているので、必ずしもすべての情報が正しく瞬時に市場価格には反映されていないと私は考えています。なので、逆にこの時が普通の人にとってはプロ達に勝てる千載一遇のチャンスです。逆張りしてください!←ここらへんは実践編の時に詳しく突っ込みます。

 

次はランダムウォークです↓  ではまた。

 

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