普通の人の投資の王道 虎の巻22 実践③ 本質投資 ファンダメンタルズ
本質投資の神髄①はビジネスモデルとその持続性でした。
今回は神髄その②ファンダメンタルズです。
一応、復習で本質投資とは「本質的に優れたモノ」に投資するスタイル。で、「本質的に優れたモノ」の指標が①ビジネスモデルとその持続性、②ファンダメンタルズ、③中長期の値動きです。
ビジネスモデルとは「どうやって価値提供して、どうやってお金を稼ぐか」でこれが中長期での価値/利益の源泉となり成長を大きく左右するので、自分の頭で理解して投資しましょう、ということでした。
ファンダメンタルズって?
で、本題のファンダメンタルズです。野村先生↓です。
https://www.nomura.co.jp/terms/japan/hu/fundame_a.html
経済活動等の状況を示す基礎的な要因をもとに分析すること。
さすが、硬派です。ちょっとわかりにくい。もう少し噛み砕くと国の例ですと経済成長率、物価上昇率、財政収支など。企業の例だと、売上高や利益といった業績や資産、負債などの財務状況などです。要は、「基本的な条件や体力」のこと。これが、ファンダメンタルズ。
なぜ、本質的な価値を見極めるのにファンダメンタルズが重要か?
基本的な競争条件が違うと、ビジネスモデルが優れていても長期的に成長したり、勝ちにくいからです。
例えば、向かい風10メールと追い風10メートルで100m走をやったら同じ選手でも記録は大きく変わりますよね。或いは、持ちタイムは同じでも、病弱な選手と健康な選手で毎日100m走をして平均タイムを競ったらどっちが勝ちそうか、予測つきますよね。
という事で、基本的な条件/体力が大きく、本質的な価値に影響するのです。
ファンダメンタルズ分析はどうする?
ファンダメンタルズ分析で具体的に何を見ればいいの?となると思います。一般的には財務分析です。財務的な観点から健全性や安定性などを分析します。
が、普通の人の投資の王道で個別株ファンダメンタルズ分析は下記のポイントです。
- 過去5年間の儲け ; 利益額/利益率の推移
- 危機時の儲け ; 東日本大震災、リーマンショック時の利益額/率
- 負債とキャッシュ ; 自己資本比率、キャッシュフロー
で、実はあまり細かくやるのが(私にとっては)面倒なので、さささっと見るぐらいしかしてません。。横着してすいません。ポイントは、①会社が過去の厳しい時期に、②いかに利益を確保しているか(損益分岐点が低いか)と、③潤沢なキャッシュがあるかです。
個別株でなく、Index投資であれば下記のような各国の基礎体力チェックです。
- 金利/為替
- 経済成長率
- 物価上昇率
- 貿易収支(や外貨預金)
- 人口動態(今後増えるのか、若者が多いか)
Index投資でもそのインデックスの代表的な企業のファンダメンタルを見るとベターです。より理解が深まります。また国で比較する際は先進国の基礎条件/体力はおおよそ一般のイメージと同じです。よくファンダメンタルズを分析したほうが良いのは新興国の際です。この時は時間をかけて国の基礎体力を分析してください。イメージに乗っかると痛い目をみます。
では、次は本質投資の第3の指標「中長期の値動き」です