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動物農場を読む(3分で読む社会主義の風刺)

ジョージオーウェルの動物農場を読む~動物農場と旧ソ連 社会主義~

あらすじとその対比。。。
1.人間を追い出して動物による革命して独立する。
  動物は平等という理想を掲げてスタートする。
 >動物農場=社会主義の理想のもと独立した旧ソ連
 >動物(4本足)は善、人間(2本足)は悪=社会主義は善、資本主義は悪

2.はじめは動物達は協力して働き、人間に虐げられることなく、
  平等にその成果を分け合う。
 >各動物による労働と平等な分配=計画経済とその均等な分配の達成
 >動物集会による合議での決定=労働者を中心に運営される国家ソ連

3.次第に、怠ける動物(猫)がではじめる。
  一方で必死に働く動物(馬)もいる。
 >ネコは働かなくても分け前がもらえる=社会主義経済の機能不全の初期

4.文字・思想を理解・記憶し、記録できる豚が指導者として計画をリードする。
  一方で他の動物(鶏、羊等)は限られた文字、スローガンしか記憶・理解できない。
 >知識ある豚が計画・運営する=知識層が起こした革命による社会主義
 >文字を理解できない大多数の動物=自らの考えがない民衆
 
5.動物農場の外では、人間たちがその他の農場への革命を警戒する。
 >動物農場の当面の成功=初期の成功で注目を集める社会主義。
 >人間の反発=警戒する資本主義。
 
6.指導層の豚の間で、風車建設を巡り大きな激論が交わされる。
  風車反対派の豚が飼いならした犬で推進派の豚を追い出す。
 >豚の争い=社会主義指導者間での権力争い。軍事力を背景とする粛清。

7.豚ナポレオンが次第にルール(ベットで寝てはいけない、集会中止)を変更する。
  他の動物たちはおかしいと思いながらも、その潮流に逆らうだけの知恵と思考能力が足りない。
 >豚と犬の権力集中=社会主義における独裁指導体制の強化、確立。

9.風車建設の為の物資調達で人間と取引することを開始する。
  農場の生産量は風車建設等の負担で低下する。
  豚の計画・達成数値を信じ、文字/記録を持たない他の動物は
  生活を比較することができず、次第に生活が貧しくなっていることに気づけない。
 >風車建設=軍事・原子力・宇宙開発の負荷増加。
 >農場の生産率低下=社会主義経済の行き詰まり、生産性低下、貧困率増加。
 >豚の発表・計画を信じる=計画主義の真実を知らず、貧しくなる民衆。

10.豚は「動物は平等、人間は悪」という理念を改変。
  人間とともに酒を飲みトランプにいそしむ。
  他の動物は、それを横目に豚と人間の区別がつかなくなる。。。
 >「動物は平等」の理念の改変=社会主義理念の矛盾(労働者が虐げられえる)。
 >豚と人間の区別がなくなる、豚と犬だけが酒にありつく
  =社会主義という独裁が、最終的に資本主義よりも悪い状態となる

ジョージオーエルが旧ソ連の社会主義の将来を風刺しながら予言してた書。社会主義というシステム(動物農場)の欠陥が、スターリン(豚のナポレオン)によって最終的に独裁化する過程がコミカルに描かれる動物農場。まだ読んでない方も、もう読んだ方も、スターリンと社会主義を頭に入れて、ぜひもう一度