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動物農場 読書感想文1

ジョージオーエルの動物農場を読書感想文の素材としてみる。

読書感想文。。。といえば、小学生、中学生、高校生までで夏休みにでる「悪名高い」宿題だ。読書感想文と言われて、毎度、昔の私は悩んでいた。「感想っていわれても・・・」と。感想なんて「楽しかった。わくわくした。つまらなかった」といった感想を書くとまぁ100字で終わり。400字の原稿用紙を5枚以上(2000字以上)書くのはとても無理。何を書けばいいのかと。

今(大人?)になって読書感想を書くならどうするか。その方法論を動物農場を題材に話してみたい。

この本題に入る前に、少しだけ小話。おそらくジョージオーエルの動物農場は夏休みの課題図書としてでてこない。或いは、日本の教科書にも載らない。

なぜか?

政治色が強すぎるからだ。さらに、近代~現代政治のパロディーなので、清き少年少女にはまだ早すぎると扱われないのだと邪推している。また、歴史・政治・思想的な背景を理解していないと動物農場を理解できないので、出しにくい素材なのだと思う。ただ、逆に歴史・政治の勉強もかねて高校生に読んでもらうには最高の素材だと思う。どこかの高校生が動物農場の読書感想文を書いてくれる日が来ることを祈っている。


さて、本題。読書感想文はどう書けばいいのか?
読書感想文という課題は、この「感想」という言葉がミスリードしていると思う。
感想とは、「あることについて、感じたり思ったりしたこと。所感」*である。本を読んで感じたり、思ったりしたこと、を書こうとすると、先に書いた通り「楽しかった」的な感想で終了する。。。チーン。と。

*感想(カンソウ)とは - コトバンク


感想の定義の最後の一語、「所感」という意味合いに注目してほしい。社会人になって所感をレポートや日報に書くようになる。この所感とは、「単なる感想文(良かった、悪かった)ではなく、今後につながるような反省点や改善点など所謂「気づき」となる発展的な意見」**である。
**https://kuguru.jp/9327



そう、「楽しかった、良かった、悪かった」でなく、「気づき」となる発展的な意見が大切なのだ。これを私は社会人になって学んだ(恥ずかしながら)。読書感想文は夏休みの重要課題であるのに、その取り組み方や感想文の書き方はだれも教えてくれなかった。。先生も。高校ぐらいになれば、自分で考えるものだろう、と言われればそうですが、小学生・中学生では「型」や「そのやり方」を示してあげないとさすがに「いい」感想文は書けない。いや、普通の感想文を書くのすら難しい。

大切なので繰り返すが、読書感想文とは「本を読んだことで得た気づきを基に自分の意見を書けばよいのだ」。この「気づき」には、視点(ものの見方、切り口)が必要だ。視点が読書感想文の出来を7割は左右する。視点が悪いと、自分の意見へもっていくのが難しいためだ。

今回の話を基に動物農場の「読書感想文の書き方・方法論」について次回話します。

primereadingbook.hatenablog.com