普通の人の投資と読書@シンガポール

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目標設定;年率何パーセントが妥当ですかね?

コロナ禍の混乱は株式市場では収まり何となく巡行運転が続いている今日この頃の市場ですが、何となく投資していいことは1つもありません。

 

コロナ後に何をゴールに投資するか?を少し考えてみたいと思います。

 

なんぼの目標設定しましょうか?

コロナの有無にかかわらず、投資の最終ゴール設定が大切なのは言うまでもありません。最後は、配当・利回りで儲けるか、売って利益確定しないと儲けにならないのが投資です。バフェットのように「保有期間は一生」という作戦もありますが、資金が限られて山あり谷ありの一般人(私です)にとっては、どこかで売って儲けるイグジットの目標設定しておくことは重要です。

 

では、どれくらいのリターン設定すればいいのか?そんな疑問を悶々と考えたいと思います。 

 

個人的な考えをまず初めに、、、

いきなり独断と偏見で結論ですが、普通の人の投資でいい目標は「10年で年率10%」と思っています。この目標は結構ムズイです。これ以上のリターンを普通の人が狙おうとするとリスクが高まり、若干の博打感が出てきます。

 

ちゃんとしたデータ持っていませんが、成功しているヘッジファンドで年率10-12%ぐらいといわれています。ヘッジファンドの場合、圧倒的な資金をもとに、プロのファンドマネージャーが四六時中、ありとあらゆるマーケットを見て全精力をを注いだ結果です。もちろん、ヘッジファンドは市況の良し悪しに関わらず、「毎年」、年率10%前後稼ぐので、上記であげた「10年間」で年率10%よりも更にハードル高いことは事実です。それでも、プロで年率10%前後なので、普通の人が同じ年率10%とするのはハードルが高いことはお分かりいただけると思います。

 

また、個人型確定拠出年金で選べる350本のDC専用投信において10年間毎月積み立てを継続した時のリターン平均で年率3%超最大で年率7.2です*。つまり、投資信託350本のどのポートフォリオよりもよい投資をしても、まだ年率10%には届きません。いかに「10年で年率10%」のハードルが高いかが分かると思います。

*DC専用投信を徹底調査 リターンは平均年3%超|マネー研究所|NIKKEI STYLE

 

「10年で年率10%」を達成するとどうなるか

 元金1000万円をもっていて年率10%リターンを10年間達成すると、10年後には元金と利息の合計が2000万円を超えます。つまり、10年で倍にするというのが、年率10%の目標値となっています。

 

なお、積立計算(複利税金込み)は下記サイトがすごく便利です。

keisan.casio.jp

 

老後の資金が○○万円必要方式の思考でいくと、、

 金融庁が2019年6月3日に公表した金融審議会の報告書での「2000万円必要」を基準に考えると、、、もし年率10%リターンを10年間達成できると、手元に1000万円ある方は10年後には達成できる計算になります!

 

この報告書が色々と叩かれた(?)感がありますが、目標をもって投資・資産形成しましょうという意味では、一つの指標を示していると思います。この2000万円という数値が妥当なのか、出し方が良かったのか等々はご意見が多々あると思いますが。

 

で、話を戻しますと日本の家計の平均金融資産が世帯平均で1100万円とのこと(詳しくは↓参照)。なので、10%年率リーターンを得られると、10年で平均的な家計は老後に必要な2000万円以上を確保できます。この目標が平均的な家計でおそらく多く(90%以上)の場合、達成されていないと思います。。。primereadingbook.hatenablog.com

 

なぜ年率10%が難しいか、、、

コロナ前から、コロナ後まで一貫して年率10%を1つの目標にしています。で、その経験からなぜ難しいかが分かっています。ズバリ、下記の4つです。

 ①投資先を見つける

 ②資産を分散投資しきる

 ③管理する

 ④売り抜けて、待つ。。

 

インデックス投資で悩まずにポートフォリを組むのであれば①・②はそこまで困難でないです。でも、全資産をしっかり分散で投資しきるのはそこそこ骨の折れることです。なんでもいいから投資というわけにはいきませんので。

 

また、③管理も大変です。基本は買ったらほったらかしですが、年率10%のリターン目標となると、市況に応じてそこそこ細かなメンテナンスが必要です。もっとも難しいメンテナンスが④売り抜け、次買うまで待つです。購入単価から10%以上値上がりした際に売ればいいのですが、、ベストなタイミングや値上がり%の見極めは難しいです。10%の値上がりで売ると年率10%はほぼ達成できません。なぜなら10年間のうちで1年に1度も10%の変動が来ないからです。なので、+15~20%ぐらいのところを狙うか、それともぐっとこらえて+30%~まで値上がりを待つか、見極めるのが必要です。

 

大抵、+15~20%で手放してしまうのですが、もう少し我慢して+30%~50%まで待つべきだと思っています。ここに正解の方程式は発見できていないので、やはり経験でしょうか。本当に大化けする個別株やリートは腹を据えて「売らない」という判断も必要です。

 

最後に、また次の買い時まで待つのも辛抱の難しさです。バブルが弾けるのをじっとこらえて待つ、、、これがつらい。18年初ごろからどこかで株価は落ちると思っていましたが、実際に落ちたのはコロナで20年2Q。この間、2年は本格の買いは無しで待ちでした。

 

結果論ですが、18年初ー20年初はまだまだ買ってもよかったと思う一方で、手を出していた場合、売る抜けられずにコロナでやけど必至でした。でも、コロナの谷をすぐに株価は越えたので、個別株には手を出していてもよかったか??と考えは尽きません。

 

話がずれて長くなりましたが、普通の人には、「10年で年率10%」が達成できるイイとこの目標だと思います。あくまで、素人の目線なので「3年間年率10%」や「5年間、年率20%」なんていうのもあるかと思いますが、、、ちょっと私には夢物語です。。